「第1回浜見平みんなの映画会」が9月27日(金)、コンフォール茅ヶ崎浜見平中央集会所で開催される。午後5時30分から8時まで。入場無料。浜見平団地のほか、湘南地区の住民が対象。
これは慶應義塾大学看護医療学部専任講師の石川志麻さんが企画したもの(URコミュニティ、認定NPO法人まちづくりスポット茅ヶ崎の共催)。「地域で関わりを持ちたいと思っている人が気軽に参加できる機会になれば」と話す。
孤立対策で企画
以前から社会的な孤立の予防活動に取り組んでいる石川さん。浜見平団地でもコロナ禍前から研究を進めてきた。
同団地は1964年に茅ヶ崎市で初めての大規模団地として誕生した。ただ、老朽化などによる建て替えが10年ほど前から進んだことで、住民の転入出が進み、関係が希薄化しているという。「地域で活動するサークルや高齢者サロンもたくさんあるけれど、新規加入は停滞している」と石川さんは話す。
そこで、既存のコミュニティとのつながりが薄い住民が気軽に参加できる機会を計画。「昔行っていた地域の映画会がなつかしい。また行きたい」といった市民の声などを参考に今回のイベントが決まった。「会話が苦手な人や、障害を持つ人、転入者や高齢者などにも是非きてほしい」と呼びかける。
カンヌ受賞作を上映
第1回目となる映画会で上映されるのは、主演の役所広司さんがカンヌ国際映画祭で最優秀男優賞を受賞したことでも話題となった「パーフェクト・デイズ」。東京の渋谷でトイレ清掃員として働く男が日々1人で過ごしている姿が描かれている作品で、石川さんは「1人を好むことと孤立は違うということを伝えたい」と話す。
映画会は全3回を予定。「毎回時間や曜日、環境を変えていろいろな人が参加しやすいようにしたい」と語る。
また映画会の参加者へのアンケートも実施する予定。「以前、中学校の吹奏楽部の生演奏が聞きたいという声があった。地域の交流のためにも実現出来たら」と石川さんは話している。
問い合わせは【メール】danchi.keio@gmail.comへ。
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