全国中学校放送コンテスト出場の生徒2人を入賞に導いた 原田 和子さん 旭が丘在住 61歳
生徒の力 引き出し自信に
○...「美しく豊かな日本語を大切にする心情を育て、話す力、表現する力を高める」等を目的に開催されているNHK杯全国中学校放送コンテストで今年、教え子を朗読とアナウンスの各部門で同時入賞に導いた。「2人とも自分の持ち味をしっかり出してくれた」とまなじりを下げる。
○...浜須賀小・中から湘南高校、東京大学教育学部を経て教員の道に。放送コンテストに関わるようになったのは26年前。市内で唯一、放送部が残っていた赤羽根中に赴任し顧問になったことがきっかけだ。「子どもの頃から『声が良い』と言われることが多く、大学卒業後の進路もアナウンサーと迷ったこともあった」と振り返る。生徒と二人三脚の挑戦を始めると、持ち前の負けず嫌いに火が付いた。大会に足を運び「傾向と対策」を分析し練習に生かした。こうして、これまでに全国入賞に導いた生徒は10人近くにのぼる。「朗読やアナウンスは『自分でない自分』になれる。すると子どもたちの表現も変わってくる。成功体験が自信につながれば」
○...一昨年、第一中で初の女性校長に。「知らない人の話は耳に入ってこない」と生徒と関わるよう努め、テロップを作るなど聞いてもらう仕組みも工夫した。感想を書いてもらった際には「毎回楽しみだった」「考え方に救われた」などの意見があり「素直にうれしかった」とにこり。
○...今年役職定年し、現在は拠点校指導教員として新任教諭の指導などを担当する。そのかたわら、「海外で日本語を教えたい」と在外教育施設シニア派遣教師に応募。結果は年末に発表される。「合格したら、海外から放送コンテストに挑戦したい」。バイタリティはまだまだ衰えそうにない。
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