次期衆院選に向け、立候補予定者の動きが活発化してきた。神奈川12区(藤沢市・寒川町)は現職2氏、元職1氏、新人1氏が挑む構図。日程は早ければ10月27日(日)投開票(15日(火)公示)や11月の見方が広がっている(24日起稿)。
立憲民主党現職の阿部知子氏(76)は現在8期目。前回2021年衆院選では17年に続き、小選挙区で連続当選を果たした。訴えたい政策については「地方分権と社会保障、特に社会保険を現実に対応できるような形にしながら守りたい」とし、小児科医の立場から妊娠、出産、子育て支援なども重要とした。
自民党現職の星野剛士氏(61)は現在4期目。政策では、昨年まで内閣府副大臣として防災担当を務めていたことに触れ、「防災体制の強化を図っていきたい」とコメントしたほか、「子ども、子育て施策として児童手当の大幅な拡充、サイバーセキュリティーを含むDXも推進していきたい」と述べた。
日本維新の会で元職の水戸将史氏(62)は参議院議員、衆議院議員をそれぞれ1期務め、20年には藤沢市長選にも出馬した。昨今の「政治とカネ」をめぐる問題に「税理士の経験を生かし、政治資金の流れの透明化や再発防止に向けた仕組みを整えたい」としたほか、消費税の複数税率の見直しなどを訴えた。
参政党新人の江岡貴宏氏(38)は会社員として製造業に勤務。参政党神奈川県第12区国政改革委員を務める。教育と経済の政策として「教育予算の拡充」や「減税による消費拡大」、「日本を強くする新たな産業の創出」などに重点を置き、「何もせずに失われた40年、50年となることを止めることが必要」と訴える。
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