茅ヶ崎市室田在住の武川由加里さん(41)が、9月21日から23日に京都で開催された日本マスターズ陸上競技選手権2024京都大会に出場し、40〜44歳女性の部、400mハードルと4×400mリレーで金メダルを獲得した。リレーでは大会記録と神奈川県記録を更新。また80mハードルでも4位入賞し、自己記録を更新した。武川さんは「納得がいくまで走り続けたい」と話している。
同大会は、18歳から5歳ごとのカテゴリに分かれて競う。今年は3種目にエントリーした武川さん。400mハードルでは、中盤までは目標としていた県記録(1分13秒49)を上回るペースだったが、後半に5mほどの強い向かい風にあおられ失速した。優勝はしたものの1分17秒09の記録に悔しさをにじませる。
リレーは競技時間が1時間以上遅れたうえ、3日間の最終競技ということもあり、「疲労が溜まっていた」と振り返る。武川さんはスタートが得意なことから1走を担当。後半に少し離されたものの2番手でバトンを渡すと、2走で首位に。3走へのバトンパスに時間を要したが、声を掛け合いスピードを調整し、アンカーへつなぎ神奈川チームは1位でゴールした。リレーチームのメンバーは全員が子育て中の母親で、社会人チーム「WAVE TC」に所属する。「ミスもあったが普段からのチームワークの良さでカバーできた。子どもたちの応援が励みになり背中を押してくれた」と語った。
また、4位に入賞した80mハードルでは、13秒30で自己ベストをマークした。
「可能性は無限大」
武川さんが陸上を始めたのは中学生のとき。関東大会にも出場したが、高校では故障に悩まされ、一度は競技から離れた。2006年、小学生陸上教室「ちがさきリトル」の関係者から声が掛かりコーチに。結婚、出産後も指導を続けていたが「ある時、5年生の男子に勝負を挑まれて勝ってしまった。それでまだ走れるかもと思った」と競技に復帰。30歳からマスターズ大会に挑戦しており、これまでに14の県記録、2つの日本記録を樹立している。
今は介護の仕事と子育てをしながら、自宅前にハードルを並べるなどして練習に励む。「40代の自分が競技をすることで、若いみんなには無限大の可能性があると感じてほしい。『あのオバサンに負けるものか』と頑張ってくれたら」と話す。また「10月20日の市総合体育大会でも記録をつくり、ひとつでも多く名前を残し、納得がいくまで走り続けたい」と話している。
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