藤沢税務署、横浜財務事務所、茅ヶ崎市(財政課)の3機関が合同で、県立茅ケ崎高校の選択必修授業「政治・経済・公共」を履修する3年生26人を対象に、「財政について」をテーマに出前授業を行った。
同校の河合由加教諭が「生徒に地方行政について多角的に考えてほしい」と、7月上旬に同税務署に出前授業を依頼。各機関の協力を得て9月19日、20日に行われた。税務署は税の役割や日本の財政状況などについて、財務事務所は財政融資や実際の活用例など、市は歳入歳出の仕組みや市の取り組みなどについて説明した。
市財政の活性策提案
その後生徒らは「市の財政活性化」をテーマに現状や課題、改善策や効果について研究。10月11日、3機関の関係者を前に発表を行った。
生徒からは市の課題解決策として「SNSを利用して市の指名度を上げる」「手厚い子育て支援を行う」「スタンプラリーやフォトラリーを行う」「サザン通りに食べ歩きスポットをつくる」などの意見があがった。同財務事務所の松川章さんは「自分たちにはない発想で参考になった」と、同税務署の鈴木絵里さんは「どれもしっかり分析されていて実現の可能性があるアイデアだった」と講評した。
発表を終えた鈴木翠乃さんは「今まで知らなかった地域の魅力に気付けた」と話し、田邉風雅さんは「もっと地域の課題に向き合うべきだと思った」と話した。また河合教諭は「財政の特性などを分析して考えることは生徒にとっていい経験だった」と述べた。
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