「寒川獅子舞の会」の5代目会長を務める 三澤 勇(いさむ)さん 寒川町岡田在住 81歳
伝統の獅子舞、後世へ
○…日本各地で、正月や祭りの際に行われる、獅子頭を頭にかぶって舞う民俗芸能の獅子舞。1995年の正月から毎年、寒川神社や寒川町内を巡行してきた「寒川獅子舞の会」の5代目会長を務める。来年も1月6日に町内9カ所の巡行が決まっており、さらにコロナ禍で中止していた保育園や幼稚園、福祉施設での公演も復活予定だ。「伝統芸能を守りたいと続け、あっという間に30年。一同これからも研さんを積み、町の誇れる郷土芸能として後世に引き継いでいきたい」
○…「獅子舞を伝統芸能として育てよう」と、町内の有志約20人によって会が結成されたのが始まり。設立当時からメンバーとして名を連ね、獅子舞をはじめ、太鼓や笛など練習に精を出した。踊りをメーンに担当しており、おかめやひょっとこの面をかぶり軽快にリズムに乗る。「獅子を寝かせる場面では自分も眠たくなっちゃう」と破顔するが、「役に入り込んでいるから」という周囲からの言葉に照れ笑い。「今はもうそこまで体が動かないから全体を見守っているよ」
○…寒川で生まれ育つ。高校卒業後は団体職員として勤務し、26歳で結婚。2人の子に恵まれた。もともと祭り好きだったが、子の「やりたい」を叶えるため岡田祭囃子保存会に入会。慣れない太鼓などに四苦八苦しながらも、子どもたちに教えてきた。約20年間会長を務め、現在も所属している。「趣味はないなぁ」と苦笑するが、今の楽しみは「少し大きな」家庭菜園だ。
○…伝統芸能の獅子舞だが、後継者不足に悩まされている。獅子舞と遊べるイベントを企画し広報にも力を入れたが、なかなか入会にはつながらない。「町外の方も大歓迎。まずは新年、舞いを見に来て」
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