お笑いと健康づくりと題したシンポジウムが昨年12月21日、茅ヶ崎公園体験学習センターうみかぜテラスで開催された。国立長寿医療研究センター、立命館大学、湘南幼児学園の共催で、吉本興業が協力。
冒頭のシンポジウムでは、「お笑いのちから」をテーマに、順天堂大学医学部教授の矢野裕一朗氏、同センター・もの忘れセンター長の武田章敬氏、茅ヶ崎市議会議員の水本定弘氏、吉本芸人の木下弱氏らをパネラーに迎えパネルディスカッションを実施。介入研究のこれまでの効果として、笑いの頻度が長生きに与える影響について生存率との関係性を表すデータなどを基に説明したほか、認知機能の低下の抑制にもつながることを示した。一方、各パネラーが笑いをテーマにユニークなエピソードを披露すると、会場は笑いに包まれた。
後半では、お笑いによる認知症予防プログラムの一環として吉本芸人の木下弱さんが簡単なレクリエーションを実施。皿回しや、ダンスなどに子どもや高齢の参加者が共同作業で取り組むことで相互に活性されることを示して見せた。
共催する湘南幼児学園の田中重徳理事長は「幼児の非認知能力向上、高齢者の認知機能の推移など多世代交流コミュニケーションから今後の研究に役立つ取り組みだった。『笑い』でつながる大切さを共有できたなら幸いです」と話した。
立命館大学と国立長寿医療研究センターは、「お笑い」の力に着目し2023年に吉本興業の協力を得て「笑うこと」が高齢者や介護者の心身の健康や生活の質の向上につながるかについて検証を開始。24年からは茅ヶ崎市でも同様の介入研究を進めている。
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