まだ食べられるのにかかわらず、さまざまな理由で廃棄されてしまう食品を企業や個人が寄贈し、必要としている人や施設に無償で提供するフードバンク活動が、高砂コミュニティセンターを舞台に行われている。
茅ヶ崎南地区フードバンク委員会(茅ヶ崎南地区まちぢから協議会、茅ヶ崎南地区社会福祉協議会、茅ヶ崎南地区民生委員児童委員協議会)が主催し、市社会福祉協議会や市地域福祉課が協力している取り組み。
3月7日と8日には同センターで「未開封・未使用で賞味期限が2週間以上、使い切れない、食べきれない食品」を募ったところ、42世帯から、段ボール計8箱分の食品が寄贈された。
高栄養ゼリー飲料を持参した男性は「息子が気遣ってたくさん送ってくれるが飲みきれなくて」と話し、麺つゆを持ってきた夫婦は「実家から大量に送ってくれるが消費しきれないので」と話していた。
茅ヶ崎南地区まちぢから協議会の篠原徳守会長は「食品ロスを減らすとともに、日常からの支え合いで顔の見える環境づくりを目指したい」と狙いを明かす。
気軽に関わる環境づくり
集まった食品は同センターで3月16日(日)、必要としている人に配布される。午前10時から午後2時まで。
担当者は「商品受け渡しの際に、食材の説明や調理の工夫について対話が生まれ、良い意味でのおせっかいが交流につながる。気軽にかかわり顔を出しやすい環境をつくることで、支援の届きづらい困窮者なども参加しやすくなるはず。新たなフードロスを生まないためにも、ご家庭で使い切れる分だけを持ち帰るようご協力をお願いします」と呼び掛けた。
なお今後は、第3回に向けた話も進んでおり、茅ヶ崎南駅前商店会や茅ヶ崎飲食店組合も参加し、使い切れなかった商品の提供や、店舗での情報啓発で協力していく予定だ。
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