2月に行われた「市町村対抗かながわ駅伝」で、寒川町チームが町村の部で18年ぶりとなる5位入賞を果たした(総合は23位)。快挙達成に、ある異色のランナーが貢献した。
各市町村が威信をかけて挑む同駅伝。出場選手のほぼ全てが学生時代から活躍してきた「エリード」なのに対して、寒川町の4区を走った中田(なかだ)大貴(ひろたか)さん(29)は、社会人になるまで陸上経験はゼロだった。
きっかけはコロナ禍
中田さんは横浜市出身。九州で過ごした大学時代はアニメサークルに所属し、運動とは無縁の生活を送っていた。
2020年春、茅ヶ崎に工場を置く、東邦チタニウムにエンジニアとして就職したことで、寮のある寒川町での生活がスタートした。
しかし社会人になると同時にコロナ禍が始まる。「楽しみにしていた」というアニメイベントは軒並み中止になり、外出もままならなくなった。
そうした時、「誰にも迷惑をかけずにできる」と始めたのがランニング。「当初は2〜3Km。それも最後は歩いていた」。それでもコツコツ走り続けるうちに、身体と意識が変わりだした。
「GPS付のスポーツウォッチで走った位置や距離を記録していたことで努力が可視化でき、モチベーションを維持できた」。走る距離はどんどん伸び、タイムも「思った以上に速いことに気づいた」。
3年前、相模原市の大会に初めて出場したところいきなり準優勝。以後、月1回のペースで大会に出場しており、今年1月の湘南藤沢市民マラソンのクォーター男子で準優勝した。
こうした活躍が評価され、初出場したかながわ駅伝。「失敗できないというプレッシャーを初めて感じた。町の名前を背負って走る充実感と、もう少しできたはず(区間23位)という悔しさの両方がある」と振り返る。
走って人生変わった
現在は毎月300Kmのペースで走りこみ、大会への出場も続ける中田さん。陸上を通じてできた友人も多く「走り始めたことで人生が180度変わった。アニメの主人公になったような感覚」と笑顔を見せる。
周囲から「学生時代に競技を始めていればもっと活躍できたのに」と言われることもある。しかし中田さんは「未経験の自分がこれだけできたことに意味がある。どんな人にでも可能性がある、ということを伝えられたら。生涯走り続けたい」と話している。
![]() 1月の湘南藤沢市民マラソンクォーター男子で準優勝=提供
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