「4522敗の記憶 ホエールズ&ベイスターズ涙の球団史」を出版した 村瀬 秀信さん 茅ケ崎西浜高校出身 37歳
愛する故郷のアイコン
○…幼い頃から愛する横浜(現・DeNAベイスターズ)のOB、現役選手ら合わせて約50人に取材を重ね、まとめた著書「4522敗の記憶 ホエールズ&ベイスターズ涙の球団史」(双葉社)を6月28日に出版した。「ファンの方に読んでもらって、『よかった』って言ってもらいたい。選手、OB、球団関係者一人ひとりがこのチームで勝とうと思っていたんです」と本に寄せた熱い思いを語る。
○…茅ヶ崎で生まれ育ち、8歳の時に父親と初めて横浜スタジアムに行った時、その雰囲気に心を奪われ大洋ホエールズ(当時)の大ファンに。自身も北陽中、茅ケ崎西浜高校では野球に打ち込んだ。「西浜高校に進学したのは市内の北部で生まれ、海の近くの生活に憧れていたから。野球以外は授業を抜け出し、ほぼ海にいました」と苦笑い。高校卒業からしばらくした24歳の時に出版業界へ。27歳でフリーライターになり、20代最後の年にベイスターズ関係の記事を書き始めた。「いつかまとめたかった。なぜこのチームが1998年に優勝できたのか、なぜ弱くなってしまったのかを」。大好きな球団への思いが自然とにじみ出る。
○…発売日に合わせたかのように第一子が誕生し、一児のパパに。子どもの顔を見ることが毎日の楽しみだ。取材先の横浜スタジアムのグッズショップではユニフォーム型の子ども服を笑顔で選ぶことも。「結果的に二つの命が同時に誕生しました。妻には分娩室でぎりぎりまで赤(校正)を入れてもらい、文字通り必死になって作り上げた一冊です」とはにかむ。
○…横浜を離れた選手も在籍する選手も皆勝ちたいという強い思いが執筆する上でプレッシャーとなり、重くのしかかった時もあった。「二度、本気でやめようとしました。でもベイスターズは僕にとって茅ヶ崎と同じ故郷のアイコン(象徴)であり、誇り。だからやめられない」。熱い思いでこれからも追い続けていく。
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