鶴嶺通りの小出川に架かる新鶴嶺橋(通称「赤橋」)に歩行者専用の人道橋が新設される。竣工予定は9月下旬で、開通は10月1日(木)を目指している。
新鶴嶺橋は1975年に完成。鶴嶺通り周辺地域には水田が多く標高が低かったため、橋の重量を十分に支える橋脚を小出川上に設置できなかった。このため、天井部分で橋の重さを支える「トラス橋」を市内で唯一採用して橋が作られた。その後、天井部分を数回塗り直す過程で現在の赤色となり、「赤橋」と呼ばれるようになった。
時代に合わせ歩道整備
鶴嶺通り周辺は60年代に住宅が増加。当時の規定に則り、車道の両端に一段高い歩道を設置した。車道より歩道を20cm高くすることで走行車両から歩行者を守り、橋から車両の転落を防ぐ目的があった。幅約1mの歩道は、当時の規定で「人間1人分の幅=75cm」以上を確保していれば十分とされていた。鶴嶺通りにはこの規定で整備された狭小幅の歩道が現在も残っているが、車社会となった現代にはそぐわず、地域住民から改善を求める声が上がっていた。
茅ヶ崎市では91年から歩道の整備事業を開始し、幅2m〜2・5mへの拡張と段差解消を行っている。「肥地力交差点」から西へ進み、現在は新鶴嶺橋の手前まで完了。トラス橋の構造上、橋の拡張が不可能なため人道橋を新設することになった。
人道橋は全長42・2m、下流側に架けられる。新鶴嶺橋の片側に重量を預ける「かたもち」や「張り出し」と呼ばれる構造を採用するため、上流側に同じ施工は技術的に難しいという。上流側の歩行者が人道橋を使用する際には、橋手前で下流側へ横断しなければならない。歩行者専用で車椅子やベビーカーなどの通行は可能。担当の市道路建設課は「開通後は交通ルールを守ってほしい。自転車は車道の左側を通行することが原則。自転車の通行などが危険な場合、車止めを設けることになり、本当に必要としている方に不便な橋になってしまう恐れがある。皆さんのご理解と協力が必要」と話している。
なお、この工事終了後は産業道路へ向かって歩道の整備を進めていくという。
|
|
<PR>
茅ヶ崎・寒川版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>