ネパールの女学生を支援 中海岸の林美砂さん
茅ヶ崎市中海岸の自宅でギャラリーを開く林美砂さんが9月16日から25日までネパールの首都・カトマンズを訪問し、4月に発生した地震で被害を受けた現地の学生に義援金や衣類などを届けた。
これは林さんが参加する支援団体「女性や子供の為(Social Economic)の社会的な経済福祉行動(Welfare Action For Woman & Children)」(=SEWA)の活動で実施したもの。SEWAは、ネパール出身のシタール奏者で東京芸術大学の講師も務めたスシュマ小俣さんが、ネパールに住む貧しい家庭の女子学生の教育支援を行うため1995年に発足。教員や主婦など22人の会員が、会費や募金活動などで資金を集めて学費の支援を行っている。2015年10月現在、支援している学生の数は73人。林さんは2011年から活動に参加している。
女性の活躍する国に
林さんは先の地震で住居が倒壊するなどの被害を受けた学生5人の家を回り、SEWAのメンバーから託された義援金や家族や友人から提供を受けた衣類などを手渡した。また現地の小・中学校の視察や大学生・大学院生から日常生活や進路などについて話を聞く時間ももった。
男女の就学率に差があるネパールでは、近年は改善されて来ているものの、貧困家庭の女性は高校生の年齢になる頃には進学せず働きに出るケースが多い。中等学校の頃からSEWAの支援を受ける女子学生には、現在は大学に通いながら母校で数学を教え、将来は大学院への進学と大学の数学教師を目指す学生もいるという。
SEWAでは、今年から目や耳に障害のある学生への支援を始めた。今後は日本への留学を希望する女子学生の学費奨学制度も検討している。林さんは「貧しい環境で育っても、教育が彼女たちの夢を叶えると信じます。支援した学生がやがて国をリードする人材となり、ネパールが自立の道へと進むことを願い活動しています」と話している。
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