藤沢市遠藤交差点から茅ヶ崎市本村交差点まで茅ヶ崎市北部を縦断する「神奈川県道404号遠藤茅ヶ崎線」。その中でも堤坂下交差点から小出交差点までの坂道にカーブが続く「七曲」は、かねてから「道路の幅が狭く、歩道が十分にとられていない箇所が多い」と危険性を指摘する住民の声があった。小出小学校に通う子どもたちの通学路でもあり、過去に交通死亡事故も発生したこの道を安全に通行できる道にしたいと願う地元の要望を受け、このほど一部の歩道整備が完了した。
改善一歩ずつ
歩道の整備を求める活動は、2014年に当時堤上自治会長を務めていた中尾俊之さんら住民がスタートさせ、地元県議や市議も協力した。15年3月に県と市に通学路の改善を求める要望書を提出するなどして理解を求めた。
これらの動きをきっかけの一つとして同年9月、県は道路に張り出した草の刈り取りや落ち葉・土砂の清掃などを行いながら道路状況の調査を行った。
今回、整備が完了した箇所は、道路沿いの民有地の一部を県が購入し歩道として整備したもの。総延長約64m、歩道の幅は2・5mあり、縁石や点字ブロックも設置された。現在は小出地区まちぢから協議会七曲道路整備部会の部会長を務める中尾さんは「危険と目していた箇所で、仮歩道ができた時には地元の子どもたちからお礼の手紙まで頂いていた。無事整備が完了して本当に良かった」と胸を撫で下ろす。
七曲には、道幅が狭く両脇に建物が立ち並ぶため大型車両が対面通行する際に歩行者と接触する危険性がある箇所が他にもあり、県はそうした場所でも歩道の整備を計画している。また県と茅ヶ崎市では年数回、自治会長など地元関係者に工事の進捗状況などを説明している。中尾さんは「道路整備は費用の面でも時間がかかるものと理解している。現地の状況をこちらからも報告していきたい」と話し「小出地区は自然にあふれ、周辺に里山公園や浄見寺などがある観光スポット。そこを走る道路も安全で利便性のあるものになってほしい」と思いを語った。
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