茅ヶ崎、藤沢、寒川を管轄する藤沢税務署長に就任した 藤沢 佳文さん 60歳
信頼を大切に公平を守る
○…「藤沢税務署の藤沢です」。税務という厳格なルールが求められる環境ながら、リラックスしたムードを漂わせる。その背景にあるのはコミュニケーションを大切にする姿勢だ。調査の際、「いきなり帳簿見せてください、では身構える。まずは対話しやすい状況を作り、信頼関係を築けばお互いスムーズになる」と話す。もちろん、不正に対する厳しい目も忘れてはいない。「真面目な人が損しない“公平”を守るのが我々の役目」と表情を引き締めた。
○…大卒後、すぐ入庁。公認会計士、税理士という選択もあったが、全国の企業を通して日本の経済状況を知りたいという好奇心が勝った。以来36年、大手から個人まで多岐に渡る事業者の調査や、人事、税務大学校での後進育成まで幅広い分野でキャリアを積んだ。やりがいは人との出会い。そこから得られる知識と自らの成長。「『へぇ』の連続が楽しくて」
○…子ども2人はすでに自立。現在は夫人と愛犬との“3人”暮らし。過去、残業続きで子育てなど任せっきりだったこともあり、愛妻奉公として運転手として活躍中。「恩返しですね」と優しく笑う。趣味はランニング。愛犬の散歩もランニングを兼ねている。「止まっている時はその場で足踏み。落ち着かない散歩と思っているかもね」と今度は苦笑い。
○…20代半ば、研修の弁論大会で同期600人の頂点に立った。その時のテーマは文化祭理論。「文化祭は客としていくより、準備する方が楽しい。職場も同じで、自分たちで楽しくできる」と持論を展開したという。リーダーとなった今もその思いは変わらない。管区人口全国10位の規模を誇る藤沢税務署。若手含め署員一丸で良い職場を作り、公平を守る税務行政に努める。
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