2年生以下の新チームで臨む「関東高等学校バスケットボール新人大会」が2月9・10日に千葉県で開催され、女子の部で部員7人のアレセイア湘南高が初優勝を飾った。
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新人戦、インターハイ、ウインターカップなどこの2年間の公式戦で県内無敗を誇るアレセイア。今回の新人戦関東大会を賭けた1月の県大会は、決勝でライバル・鵠沼高(藤沢市)を66対50で下し、関東大会へ進んだ。
続く関東では、1回戦で昌平高(埼玉)、準々決勝で白鴎大学足利高(栃木)に勝利。準決勝の千葉英和高(千葉)との一戦は、最大10点のリードを奪われるなど終始追いかける展開に。終盤にじわりじわりと点差を詰めて1点差となったところで、「諦めが悪い」という古木梨子主将(2年)の3ポイントシュートが決まって逆転。最後は3点差で逃げ切った。勢いそのままに決勝の埼玉栄高(埼玉)も破り、初の関東女王の座に就いた。古木主将は「勝ったのは奇跡すぎてよくわからないけど、うれしいです」と喜んだ。
”スモールバスケ”花開く
アレセイアは強力な3年生たちが引退し、部員は1・2年合わせて7人。1日平均の練習時間は2時間。そして、チームで最も身長の高い高杉真央さん(2年)で168cm、3人が150cm台だ。そんな”スモールバスケ”で関東を勝ち抜いた裏側には、工夫と強い精神力があった。
「まずは守備から」と選手たちが口を揃えるディフェンスは、オールコート。ボールが相手陣内にある段階から奪いに行き、なるべく自陣のゴールには近づけない。関東大会決勝の埼玉栄戦で、10cm以上身長差がある留学生をマークした高杉さんだが、「自分のところに来る前に、みんながボールを奪ってくれた」と振り返る。前線でボールを奪ったら速攻。「相手の守備が整う前に攻め切ることができた」と古木さんは手応えを感じた。
オールコートで戦い抜くにはスタミナが必要だが、1日2時間の練習中は走りっ放し。関東大会で3ポイントシュートを次々と決めた熊谷萌那さん(2年)は、チームについてこう語る。「辛い時にも笑顔がある。負けず嫌いも多いです」。春には新入生も加入予定で、「夏には全国(インターハイ)へ行きたい」と古木主将は前を見据えた。
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