これまで小学1年生の入学時に無料で配られていた登下校時の黄色い帽子が、来年度から有料化する見通しだ。茅ヶ崎市の財政状況が厳しさを増す中、市の予算から帽子代が外れ、各家庭で購入して用意することになる。
茅ヶ崎市内の公立小学校では、何十年にもわたって交通安全を目的として茅ヶ崎市が黄色い帽子を用意。それに合わせて各校の校章が入った布も配られ、学校を通じて新1年生へ。保護者が帽子に校章を縫い合わせて、登下校時に着用されてきた。
しかし今年3月、市は将来の財源不足に備えて「茅ヶ崎市財政健全化緊急対策」を策定し、2020年度からの3年間が取り組み期間に。市教育委員会と校長会が春から協議を重ね、茅ヶ崎市の2021年度予算に帽子代を組み込まない方針となった。
予算ベースで180万
来年4月に公立19校に入学する新1年生の帽子と布製校章費は、予算ベースで2100セット、約180万円。この予算が外れ、各家庭が新入生1人につき1000円ほどを負担することになる。市教委学務課は、「財政健全化のための苦渋の選択。心苦しいですが帽子を購入していただき、できる限り長く被ってほしい」と話す。
予定では、来年1月から各校で開かれる入学説明会で帽子購入について保護者へ伝達。市内の商業施設や制服取扱店などで販売される見込み。
茅ヶ崎市の小学校は主に1年生が帽子を着用しているが、隣の平塚市では市教委から配られた黄色い帽子を全学年が登下校時に着用している。
また茅ヶ崎の安全グッズでは、黄色いランドセルカバーは法人からの寄贈により来年度も新入生に配られる予定。ほかにも、交通事故傷害保険付ワッペンや防犯笛を寄贈してもらえるよう市教委が調整している。
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