茅ヶ崎市の財政状況が厳しい中、来年度から無料配布ではなく家庭負担での購入になるはずだった小学校の黄色い帽子が、市内企業によって新1年生へ寄贈されることになった。他の企業からも、通学時の横断旗が各校へ贈られる。
発端は、本紙12月11日号で報じた記事「黄色い帽子、有料化へ」。茅ヶ崎市が何十年にもわたって交通安全を目的に公立小学校へ無料配布してきた黄色い帽子が、財源不足によって今年4月から家庭負担になることを知った第一カッター興業株式会社(萩園)が市へ連絡。同社が新1年生の2140個分の帽子と、それに付ける布製の校章を購入し、市を通じて寄贈することとなった。
第一カッター興業の高橋正光社長(49)は「子育て施策に力を入れる茅ヶ崎市が、お金がないから家庭で買ってくれというのは恥ずかしい」と指摘し、「小学校生活を事故なく楽しく送ってほしい」と思いを語った。
また、本紙記事を読んだ株式会社ウェブデモ(浜之郷)も市への協力を伝えると、登下校時に児童を誘導する横断旗を300本寄贈することに。「子どもたちには元気に健やかに育ってもらいたい」(川崎実知郎社長・54)。2社からの申し入れを受けた市は、「大変感謝している。できる限り長く使っていきたい」と述べた。
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