こちらナミナミラジオ。藤沢の高校生の皆さん、聞こえてますか―?
藤沢市のコミュニティーFM、レディオ湘南(藤沢FM)で地元高校生がパーソナリティーを務める新番組「73.73(ナミナミ)ラジオ」が4月から始まった。思春期の高校生が抱える「退屈さ」をキーワードに同世代をつなぐ試みで、参加する高校生らも等身大の声を届けようと張り切っている。
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「私の名前は波子。藤沢の高校生です。今日もレディオ湘南をジャックしちゃってます」。5月8日、市内高校に通う「やぎ波子」(17・匿名)さんが軽快な口調でマイクに語り掛けた。
番組コンセプトは「退屈にきく秘密のラジオ」。話題は日頃の学校生活で感じたことや友人との何気ないやり取り、流行りのゲームなど身近な話題から関心のある社会問題まで多彩だ。リスナーからの投稿やリクエスト紹介、時には同じ高校生ゲストを招いたり。
企画したのは市民団体「フジサワキカク」。市の市民活動提案制度「ミライカナエル活動サポート事業」を活用したプロジェクト「フジサワの高校生」の一環で、市民協働事業に採択された。
プロデュースを手掛けるのは同団体代表でコピーライターの村田遥人さん(29)。「高校生が抱える退屈さは暇とは違い、『何かやりたい』という力が根底にある。普段話せないことやできないこと。ラジオを通じて地元の高校生が退屈を前向きにとらえるきっかけになれば」と話す。
現在は高校3年生の女子2人が週替わりで出演。今後さらに内容を充実させていく予定だ。やぎさんは「自分と同じように退屈さを感じる誰かが耳を傾けてくれている。勉強中だったり、一人でいたいときにくすっと笑える。そんなラジオにしていきたい」と微笑んだ。
放送は毎週金曜日午後8時から8時29分。周波数は83・1MHz。
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