市内ひばりが丘在住の内藤寧々さん(15)が、9月17日から19日まで岡山県で実施された「第5回全日本BMXフリースタイル選手権」のパーク・女子エリートクラスで初の優勝を果たした。
BMXフリースタイル・パークとは、自転車に乗った状態でジャンプ台から飛び上がり、回転などの技を競う競技。内藤さんは昨年「13-15歳クラス」で優勝しており、今回は15歳以上が出場できる「エリートクラス」での挑戦となった。
10日間で「成長」
内藤さんは本大会を迎えるにあたり、10日前から岡山県入りした。これまで親とともに移動することが多かったが、今回は単身でのホテル住まい。短期間ではあるものの「初めての一人暮らし」だった。岡山県内の練習場にて、連日みっちりと特訓した。
この期間、特に重点を置いたのが「ターンウィップ」。アール(ジャンプ台)からアールへと飛び移りながら、ハンドルを軸として自転車を一回転させる高難度の技だ。5月に茨城県で行われたジャパンカップで失敗し転んでしまった経緯がある。
だが今回の特訓により「どんな(形状の)アールでも成功させる感覚をつかむことができた」と内藤さん。また同大会4連覇中で東京オリンピックにも出場した大池水杜(みなと)選手(24)とともに練習に励んだことも、成長に欠かせなかった経験だ。「気にかけてくれたり、面倒を見てくれたりして、とても刺激になった」と振り返る。
レベル上げ世界へ
そして迎えた本番。練習で繰り返してきたターンウィップのイメージを見事に表現し、合計60・00ポイントを獲得。転倒でポイントが伸びなかった大池選手を1・33ポイント上回り、初タイトルを獲得した。「めっちゃうれしい。前回失敗した技を決められたから」と内藤さん。一方、大池選手の転倒がなければ優勝は難しかったという認識から、「もっともっとレベルを上げていかなければいけない」と思いを新たにしたという。
目下練習に取り組むのは、飛び上がり横方向に360度回りながら技を繰り出す「サブロク」。その先に見据えるのが世界大会、そして「強化選手」として練習に励むパリ五輪の舞台だ。
「オリンピックで活躍して、BMXの魅力も広めていけたら」と前を見据える。
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