市内東海岸北1丁目にある雄三通りと鉄砲道との交差点の名称が10月28日、「東海岸会館前」から「雄三通り中央」へと変更された。東海岸会館が10年以上も前に取り壊されていたことから、地域住民や商店街が変更を要望し、市、県が調整を進めていた。関係者は「ふさわしい名前になった。地域振興のきっかけにもなれば」と話す。
これまで名称に使用されていた東海岸会館は、交差点に隣接する場所で自治会館として利用されていた建物。詳細については市にも記録が残っておらず不明な点も多いが、1970年代には建設され2008年(平成20)年頃まで使用されていたという。
その後、取り壊されたものの交差点の名称としては残り続けていた。
こうした状況に茅ヶ崎東海岸商店会の会長を務める長谷川裕さんは「観光客も多く利用する交差点が、10年以上前になくなった建物のままなのはもったいない。新しい名称にできないか」と考えるようになった。
そこで1年ほど前、海岸地区まちぢから協議会の林正明会長に相談を持ちかけたところ、「協議会にも同じように考える会員が多かった」(林会長)として、地域の総意として行政に要望することが決まった。
住民からも名称案を募ったところ、雄三通りのちょうど真ん中に当たることや、同商店会で加山さんのモニュメント製作が進んでいたこと(今年4月に設置)などを受けて「雄三通り中央」という案が上がってきたと言う。
その後、今年6月にまちぢから協議会と商店会が連名で、市に要望書を提出。これを受けて市と道路を管理する県、県警などとの間で、交差点名の変更に向けた協議が続けられてきた。
新たなシンボルに
28日午前に行われた標識の変更工事を見守った林会長は「私たちの願いを実現してもらいうれしい。地域にふさわしい名前になったと思う」と笑顔を見せた。
また長谷川会長は「偶然だが工事の2日前に、加山さんが文化功労者に選出されたことが発表されたばかり。茅ヶ崎の名前を世に広めてくれた功労者である加山さんの栄誉に花を添えることが出来たと思う。この交差点が地域の新たなシンボル、ランドマークとなり、活性化のきっかけにもなれば」と話した。
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