障がいの有無に関係なく子どもが遊べる「インクルーシブ遊具」が10月29日、ブランチ茅ヶ崎3の開業に合わせ、敷地内北部に設置された。
遊具は車いすのまま楽しめるパネル遊びや、聴覚で楽しめるビー玉パネルなどを備えたプレイポートと、車いすから乗り移りしやすい高さで、回して遊ぶオムニスピナーがあり、開業後初の週末には、多くの子どもが遊ぶ姿が見られた。
民間団体が設置要望
遊具の設置に当たっては、インクルーシブ公園の開園や既存の公園の充実を目標に活動している母親らの団体「チアフル」(久住奈美代表)が「遊具の設置を検討してほしい」として、資料と市内の公園に関する意見を集めたアンケートの結果を茅ヶ崎市民活動サポートセンターに提出。その後、まちづくりスポット茅ヶ崎を経由してブランチを運営する大和リース株式会社に手渡された。
こうした意見を受け、同社が設置を決定したという。市によれば「市が管理する公園ではインクルーシブ遊具が設置された場所はない。今回の例が今後の足掛かりになったと思う」としている。
チアフルのメンバーらは施設の開業翌日、隣接するしろやま公園などで清掃活動を実施した。
設置された遊具を前にして久住代表は「私たちの声に耳を傾けてくださった方々に感謝したい。これからも定期的に清掃を実施し、自分たちもいろんな人とつながり、インクルーシブの考えを広めていけたら」と話していた。
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