㈱平和堂典礼
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茅ヶ崎小学校4年生の児童が11月11日、同校学区内の交差点に自転車の安全利用を呼びかけるステッカーを設置した。市が進める「第2次ちがさき自転車プラン」の一環として行われたもので、デザインは児童自らが手がけた。市は「官民が一体となって自転車の利用促進と安全利用の啓発に取り組みたい」とする。
「オリジナル『自転車止まれ』ステッカー大作戦!」と題して行われたこの日の活動。児童とその保護者に加え、自治会や青少年育成推進協議会の会員、行政、警察関係者らも参加した。
開会式ではあいさつした塩崎威副市長が、小学校1年生の時に自転車に乗っていてバイクと衝突して怪我を負ったエピソードを紹介。「事故が起きると自分だけでなく、怪我をさせた人もつらい思いをします。ルールを守って安全な地域をつくりましょう」と呼びかけた。
その後、子どもたちは6〜7人のグループに分かれ、危険と判断した学区内の交差点40カ所に、自転車の一旦停止を呼びかける60cm×40cmのステッカーを貼り付けた。
デザインは4種類。いずれも4年生児童が手がけたもので、夏休みを利用して作成し、投票によってクラスごとに決定したという。
4年1組で選ばれたのは矢倉匠真君の作品。3歳の時に目の前で自転車の事故が発生してショックを受けたという矢倉君は、自転車のブレーキを印象的に配置したデザインを考えたといい、「自分たち自身も交差点ではしっかり停止するなど、安全運転を心がけたい」と話していた。
官民一体事故減へ
今回の活動は、市の「第2次ちがさき自転車プラン」に基づいて行われた。
地形的に平坦で市域がコンパクトな茅ヶ崎は、県内でも有数の自転車利用率を誇る。
一方で自転車が関連する事故の多さが課題で2013年から19年の7年間では、全事故に占める自転車事故の割合がいずれも県平均を上回った=上表。
こうした状況を受けて市が04年に策定したのが「ちがさき自転車プラン」。14年には「第2次ちがさき自転車プラン」へと改訂され、「人と環境にやさしい 自転車のまち 茅ヶ崎」を掲げて官民一体となった安全啓発を進めている。
自転車安全教室は、コロナ禍で開催自体が少なくなったものの、20年度は2557人、今年度もすでに1709人が受講している。
また、ハード面の整備も進む。車道の左側にブルーの帯で示された「自転車専用レーン」がこれまでに約6Km、矢羽根型の「法定外路面標示」は約2・3Kmが設置されている。
市都市政策課では「今後も官民一体となってハード、ソフト両面で安全な自転車の利用に向けた取り組みを進めていきたい」と話している。
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