総務省が1月28日に公表した「2021年住民基本台帳人口移動報告」によると、茅ヶ崎市は転入者が転出者を上回る「転入超過数」が2214人となり、全国の市町村で19位にランクインした。年齢別では子育て世代が6割以上を占めて全国1位となったほか、東京23区から転入した人の増加率も全国1位となった。コロナ禍によるライフスタイルの変化で、新たな居住地として茅ヶ崎が選ばれている現状が、データからも明らかになった。
茅ヶ崎市の人口は、21年1月1日時点で前年比574人増となる24万2586人、22年1月1日時点で前年比1249人増の24万3835人と、過去最多を更新中だ。
そのうち転入超過数は、20年の1129人(全国35位)から、21年は2214人(19位)へと、さらに大きく順位を伸ばした。
転入者の内訳を年齢別で見ると、25〜44歳の子育て世代の占める割合が65・4%にのぼり、全国1位に。0〜14歳の年少世代の占める割合は23・6%で、町田市に次いで2位となった。全体の88・9%が子育て世代と年少世代となり、ファミリー層から支持される結果となった。
生活様式の変化で都内から茅ヶ崎へ
また、これまで転入超過が20年以上続いていた東京23区の人口が、21年には転出超過に転じた。
その「転出先」として茅ヶ崎市も選ばれており、21年の23区内からの転入者は20年と比べて564人増加。増加率が44・0%となり、2年連続で全国1位となった。新型コロナ流行前の19年比では、89・5%の大幅増となっている。
2位には、昨年に引き続き藤沢市がランクイン。コロナ禍で在宅・リモートワークが急激に進んだことやライフスタイルが変化したことに伴い、20年〜21年にかけて、都内から湘南エリアへ移り住む人が大幅に増えていることが伺える。
乳幼児2人を子育て中の鈴木恵里花さん(30代)は20年5月、東京・港区から市内に移住してきた。「移住のきっかけは子どもが生まれたこと。都内では子どもを遊ばせられる公園も少なかったけれど、茅ヶ崎は海や山などの自然が豊かで、子育てがしやすい」と茅ヶ崎の魅力を語る。
こうした状況を受け、市秘書広報課プロモーション担当は「もともと茅ヶ崎が持っていた風土や文化が、ニューノーマルな働き方・ライフスタイルの下で特に子育て世代に再評価された結果と考えている。このような動きが、今後の街の活力創出につながっていってほしい」と話した。
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