新型コロナウイルスの感染拡大を受けて、3年連続での中止が決定した「浜降祭」。その伝統と祭りにかける地域の人々の思いをつなごうと、市内各所で写真展や関連の展示、祭囃子の演奏会、代替イベントが行われる。
市主催でイベント
茅ヶ崎市は7月19日(火)から31日(日)まで、「暁の祭典 浜降祭写真展」をラスカ茅ヶ崎5階イベントスペースで開催する。
期間中、展示されるのは市内在住の写真家、松村康史さんの作品が中心だ。浜降祭が開催される7月生まれという松村さんは「幼い頃から祭りが楽しみだった」と言い、写真家になると自然とファインダーを向けるようになった。「写真を見ることで少しでも祭りの雰囲気を味わってもらえたら」と話す。
また市役所本庁舎1階市民ふれあいプラザでは15日(金)まで、神輿を展示している。これは今宿在住の神輿職人、中里康則さんが制作したもの。中里さんは幼い頃から地元・松尾大神の祭りと神輿に魅了され、職人を志した。「3年も祭りがないのは本当に寂しいが、多くの人の目に触れる場所に神輿を置いてもらえるのはうれしい」
そのほか、市役所本庁舎東側入口前では18日(月・祝)まで半纏を展示中。茅ケ崎駅北口ペデストリアンデッキでは16日(土)、17日(日)に祭囃子演奏会が催される。16日は3団体が参加し午後1時から6時まで、17日は4団体が参加し午前10時から午後3時30分まで。
日吉神社
西久保の日吉神社では鶴嶺八幡宮でみそぎの神事を行ったことを神前に伝える祭典・奉告祭が18日に開催される。当日は午前9時30分から神社で式典、10時30分から宮立ちを実施。神輿を台車に乗せて神社の周囲を巡行し、披露して回る。一部で担ぐ予定も。
金刀比羅神社
南湖の金刀比羅神社では17日の午前10時から午後2時ごろまでかけて、同神社の神輿を台車に乗せて地域を練り歩く。
同神社の神輿は約40年ぶりの修復を2020年に終えたばかり。しかしコロナ禍で浜降祭が中止になったこともあり、お披露目の機会がないままだという。
神社総代会長を務める松村邦夫さんは「このままでは伝統が途絶えてしまうと考え、町内の渡御を決めた。どのような形でもいいから祭りを続けていきたい」とする。
御霊神社
南湖の御霊神社では17日、境内で神輿の展示が行われる。
江戸時代、浜降祭が始まった当初から参加していたと伝わる同神社。「せめて神輿だけでも見てほしい」と昨年に続いて展示が決まった。
当日は感染対策を実施しながら、境内に神輿を設置する。また前日夜には参道の両側に行燈60基を展示する予定という。
八王子神社
本村の八王子神社では17日、地域を神輿が練り歩く。その後、「キッチンカーで夕涼み」と題して、「機動湘南グルメ市場」とのコラボで神社境内にキッチンカーが出店する。時間は午後3時から7時ごろまで。
初の試みで、関係者は「今後は定期的な開催も目指したい」とする。
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