3人1組となり、それぞれが「聴こえない」「見えない」「話せない」ハンデを体験しながらヒントを頼りに魔法書を探すワークショップ「こころで聴く図書館〜失われた魔法書を探せ!〜」が9月23日、茅ヶ崎市立図書館で開催されました。スタッフとして参加した池田美砂子さんに当日の様子をレポートしてもらいました。
この日参加したのは小学生ら約20人。自己紹介の後、さっそく3人1組となりヘッドフォンを付けたりマスクやアイマスクをして、それぞれのハンデを担当します。
ゲーム開始に当たって告げられたのは「聴こえない人は人に触ることができる」「話せない人は(文字やイラストを)書くことができる」「見えない人は魔法書(探し当てた書籍)に触ることができる」というルール。「お互いを思いやって進みましょう。大切なのは『誰ひとり取りのこさない』こと」というスタッフのアドバイスを胸に、いざ魔法書探しの冒険へ。
探す魔法書(図書館の棚にある書籍)は3冊。スタッフから受け取ったヒントを、お互いのハンデに合わせて筆談なども交えて互いに伝えながらゲームが進んでいきます。最初は苦労していたコミュニケーションもどんどんスムーズになり、ミッションをクリアしていました。
この日の最後には、それぞれの立場で体験した「聴こえない、見えない、話せない時に、困ったことうれしかったこと」などを付箋に書き出し、全体でシェア。イベントを主催した一般社団法人4Hearts代表で聴覚障害当事者の那須かおりさんは「実際に障害のある人と近い体験をすることで、どういう気持ちになるのか感じてください。そのうえで『どうしたらいいんだろう?』というところまで考えていくことがすごく大切です」と話しました。
この日「どうしたら?」を必死で考えた子どもたちにとって、ストンと心に落ちる言葉だったのでしょう。記念写真での表情は、とても晴れやかでした。
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