茅ヶ崎市の「はたちのつどい」が、1月9日(月・祝)に市民文化会館で開催される。企画や準備には、主役である若者も自ら参加。実行委員会を代表して2人の委員長に、つどいや茅ヶ崎に対する思いなどを聞いた。
地域の縁
松林中学校出身の島崎千枝さん(20)は元生徒会長。恩師の推薦で実行委員会の一員に加わり、昨年4月から準備を進めてきた。「18歳を成年とする民法改正後、初めてのはたちのつどい。大人になる自覚は18歳の方が大きいかもしれませんが、旧友たちとの再会を楽しみに思い出を作ってほしい」と話す。
テーマは「つづく」。市の花であるツツジが連なって咲く様子から、「茅ヶ崎で出会った人たちとのつながりが続いていくように」という思いを込めた。
現在は東京大学で美学芸術学を学ぶ。映画制作サークルで監督を務めたとき、市内のラーメン店に協力してもらい撮影をした。「小さい頃からなじみの場所やお世話になった人たちを訪ね、地域とのつながりを改めて実感し、とてもうれしい気持ちになりました」と笑顔を見せる。
明日をつくる
三橋龍起さん(19)は西浜中学校出身。曾祖父が小学校で戦争体験を語る活動をしていたことから、「生まれ育った地に恩返しがしたい」と実行委員会に入った。実は、成人式にはあまり関心がなかったが、そのルーツが戦後の若者を励ます青年祭だったことを知り、気持ちが変わった。「世界の青少年と比べて、日本の若者の自己肯定感が低いという調査結果がある。明日が楽しみだと思える社会を築いていくことが、必要なのではないでしょうか」と語る。
高校2年で会社を興した三橋さん。海外へ飛び出し、万博が開かれたドバイでは103カ国の友人を作った。ベトナムで若者の居場所をつくる活動にも携わる。はたちのつどいでは「参加する人、さまざな理由で参加できない人も地元に思いを馳せることができたら」と話す。
3部制オンラインも
つどいは、新型コロナ対策を講じ、出身中学校別に3部制入れ替えで、会場とオンライン配信とのハイブリッド方式で催される。録画配信も行う。時間は午前11時と午後1時、3時から各部45分間。式典に続き、記念事業では中学時代の恩師からのビデオレターやスライド写真などを紹介する。午後5時半からヘッドランドビーチで花火の打ち上げが行われる。
対象者は2283人(昨年12月1日時点)。民法改正後も市はこれまでと同じく、20歳の若者を祝う式典を開く。これに伴い、式典の名称が「成人のつどい」から「はたちのつどい」に変更された。
出身中学校によるグループ分けは次のとおり。▽第1部=鶴嶺・西浜・中島・赤羽根・萩園▽第2部=第一・梅田・鶴が台・北陽・アレセイア湘南・茅ケ崎養護学校▽第3部=松林・松浪・浜須賀・円蔵
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