スタジアムを中心とした活気あるまちづくりを目指す、「湘南スタジアム構想」が2023年度内に改めて示される見通しだ。茅ヶ崎商工会議所では「湘南エリアの未来の価値創出のため、湘南スタジアムを茅ヶ崎に誘致したい」としている。
湘南スタジアム構想は湘南ベルマーレが本拠地を構える平塚市の競技場が、Jリーグの基準とする規格に合っていないことに端を発している。
茅ヶ崎へのスタジアム誘致に向けては、民間活力で実現を図ろうと、2019年に当時の会議所内の魅力向上委員会や湘南スタジアムを茅ヶ崎に誘致する会などが活動をスタート。J1・ガンバ大阪の本拠地である大阪市吹田市のサッカー専用スタジアムなどを視察したほか、誘致への署名活動を展開。約1万1000筆を集めるなど精力的に活動を進めていたが、20年からのコロナで休止を余儀なくされていた。
そうした中、国全体がウィズコロナの動きに舵を切ったこともあり、停滞していた地域経済の活性化、まちのにぎわいの創出、文化の醸成といったまちづくりの視点に加え、Jリーグ規格の問題が依然として解消されていない現状も相まって、会議所に「湘南スタジアム委員会」が新設。改めて活動を推進していく方針を固めた。
文化交流・商業施設にも
スタジアムはサッカーなどのスポーツ専用を目指すが、他の用途としてイベントやライブ開催も見込む。茅ヶ崎には湘南サウンドに代表される音楽文化が根付いており、スタジアムとの親和性もあるとする。加えて文化、交流、商業の機能を兼ね備えた複合施設とし、圏央道が通る県央地域のベルマーレサポーターもアクセスしやすい利点を生かし茅ヶ崎、湘南の新たな拠点を形成するものと期待を寄せる。
委員会では23年度中に具体的な構想を提示し、市民全体の機運を高めていきたい考え。会議所では「茅ヶ崎全体にプラスになる取り組みといえる。流入人口も増えている中、市の諸団体と協力し、スタジアム誘致を通じて茅ヶ崎の付加価値をさらに高めていきたい」としている。
|
|
<PR>
茅ヶ崎・寒川版のローカルニュース最新6件
|
<PR>