江戸時代の名奉行・大岡越前守忠相の菩提寺である市内堤の浄土宗窓月山・浄見寺。住職の菱科俊雄さんに、4年ぶりの開催が決まった「大岡越前祭」について話を聞いた。
江戸町奉行や寺社奉行の要職を歴任した大岡忠相は、8代将軍徳川吉宗の信頼を得て、享保の改革を支えた。1751年に75歳で死去すると、2代当主・忠政が浄見寺に墓所を建立。1912年には、その功労に対し従四位が贈位され、これを契機に「大岡越前祭」が始まった。
浄見寺では、同祭の協賛行事として「地元まつり」を開催しており、関係者による法要のほか、一般参加者も300円で参拝できる。
今年は、コロナ前と同様に茅ヶ崎市ゆかりのまちである愛知県岡崎市の八丁味噌と、茅ヶ崎産野菜で調理した「大岡鍋」の販売も実施。近隣幼稚園や保育園児による絵画作品の展示のほか、キッチンカーも登場する。
50年変わらぬ思い
今から約50年前、同寺の住職に就任した菱科住職。以来、78歳となった今も毎日のように、大岡家の墓所を妻と手入れし、大切に守ってきた。
4年ぶりとなる大岡越前祭の開催について、「本当に良かった。盛り上がると思う」と期待を寄せる一方で、「もっと地元が潤うような工夫、地域振興につながるように祭も形を変えていくことも考えていかないと」と語る。
そして「初めて祭りに来る人にも、忠相公を偲ぶ祭りだと知ってもらう、それが一番大事なこと。ぜひ多くの人に来てもらいたい」
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