春の褒章受章者が4月に発表され、海岸の美化清掃などを行っている市民団体「ほのぼのビーチ茅ヶ崎」が緑綬褒章を受章した。30年以上に及ぶボランティア活動での顕著な功績が認められた。
同団体は、海岸の有効利用を目的に相模湾沿岸の13市町で1990年に開催された海の総合イベント「サーフ90」をきっかけに、活動を開始。茅ヶ崎青年会議所(JC)の会員が中心となって立ち上げた。「100年先にも美しい海岸を残したい」と、毎月第1日曜日にビーチクリーンを実施している。
また、有識者や行政とも連携し、海岸侵食や海洋汚染などについて考えるシンポジウムを18回開催。侵食対策を求める署名運動に取り組み、県に要望書を提出したほか、環境啓発イベントや公開勉強会の開催、マイクロプラスチックの回収実験など多様な活動を展開している。
代表の石川眞紀さんは褒章の受章に「設立時のメンバーや協力団体・市民、協賛企業など皆さんの力でいただけた」と感謝の笑顔を見せる。元JC会員で活動に長年携わってきた伏見康博さんは「自分たちができることを地道にやることで、ここまで継続してこられた」と話す。
会員は30代から80代まで約40人。「誰もが平等に安心して利用できる海岸」を目指し、ビーチクリーンやシンポジウムなどでは会員だけでなく一般参加者も広く受け入れているのが特徴だ。「回収能力を超えるほどの量のマイクロプラスチックは、世界的な問題になっている。多くの人に地元の海岸へ足を運んで、まずは現状を理解してもらいたい」と事務局長を務める近藤健治さん。
次回のビーチクリーンは6月4日(日)。第一中学校そばの茅ヶ崎ヘッドランドビーチで午前9時から10時まで。誰でも手ぶらで参加できる。青い旗が目印。
県内では、同団体を含む3団体と41人が褒章を受章。市内からは民生・児童委員の木村はな子さんが藍綬褒章を受けた。
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