茅ヶ崎市在住のネイチャー・アーティスト森上(もりうえ)義孝さん(81)のイラスト原画展が茅ヶ崎市立図書館2階展示ホールで6月16日から開催されている。「あえるかな?身近な生き物たち」と題してカルガモやヤマメ、モズクガニ、ウグイス、トノサマバッタなどを描いた原画30点とともに、それらが掲載された書籍などを展示している。
原画はアクリルカラーや鉛筆、ペンで描かれており、シルクスクリーンの技法を用いた作品も並ぶ。いずれも生き物の細部にまで至る観察眼に裏打ちされた細密な描写が特徴だ。学習図鑑の表紙になったノコギリクワガタの絵は、森上さんが幼虫を飼育し、さなぎから成虫へ羽化するところを描いたものという。
森上さんは東京生まれ。戦時中に茅ヶ崎へ疎開し、田園風景の中の植物や生き物に親しんだ。多摩美術大学卒業後、在日アメリカ医療本部に勤務。研究資料用の生物標本画を大量に描き、腕を磨いた。20代後半でフリーとなり、百科事典や図鑑、絵本、専門誌のイラストを制作。また、地元で自然保護活動にも携わり、団体の代表を務めた。「今は陸地で見られる52種類の野鳥を描いていて、いつか本を出版したいですね」と画業への意欲は尽きない。
原画展は7月19日(水)まで。一部入れ替えあり。同図書館では「夏休みに向けて子どもたちが身近な生き物に興味を持つきっかけになれば。昆虫や魚、野鳥に関する児童書の展示と貸し出しも行っています」と話す。
7月16日(日)を除く期間中の土日、6月29日(木)、7月13日(木)・17日(月)・19日(水)は森上さんが来館。開館から午後5時ごろまで滞在する予定。
開館時間は午前9時から午後7時(土日祝日は5時)まで。月曜日(祝日の場合はそれ以降の平日)と第3木曜日休館。
問い合わせは同図書館【電話】0467・87・1001。
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