静岡県で10月に行われた全日本一輪車競技大会のトラックレース部門で、アレセイア湘南高校3年の内田岬希さん(18・十間坂)が総合優勝を果たし、2年連続で男子全日本チャンピオンに輝いた。
内田さんは出場した100mスプリント、片足50m、タイヤ乗り30m、400mスプリントの4種目全てで予選をトップ通過。決勝でも400mを54秒81、100mを12秒37、片足50mを7秒89をマークし3種目で総合優勝。そのうち100mと400mでは日本新記録を叩き出しての快勝で、計測システムの問題で認定されなかったものの、100mのタイムは世界新記録だった。タイヤ乗りこそ4位と及ばなかったが、総合力の違いを見せつけた。
大会前に落車で松葉づえ
大会の3週間前、練習中に落車しふくらはぎを負傷。松葉づえでの生活を余儀なくされるアクシデントに見舞われた。7月に負った左ひじのじん帯のケガからようやく状態が戻り、大会に向けて調子を上げていく矢先の出来事だった。焦燥感に駆られ、「大会には出られないのではと思ったのは初めてだった」と当時を振り返る。それでも、「とにかくあきらめずにリハビリ、筋力トレーニングに励んだ」と必死に前を向いた。その努力が奏功し、身体強化につながった。
そうして大会直前のケガを乗り越えての2連覇達成は関係者を驚かせた。自身は全日本大会のレベルが毎年上がっていると実感。危機感を持って練習に励んできたという。「そのなかで連覇できたことはとても自信になるし誇れることだと思う」と喜びを口にする。
次なる目標は全種目優勝での「完全制覇」。「いつか実現したいし、しないといけない。4位で悔しかったタイヤ乗りで上位に食い込めるよう課題を見つけて成長していきたい」。飽くなき向上心で、来季はさらなる高みへと上り詰める。
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