茅ヶ崎市内の酪農家の生乳を100%使用した牛乳「湘南ちがさきMILK」がこのほど「かながわブランド」に登録された。今後、市は道の駅や市内飲食店などでの販売拡充や、市内食品製造者との新商品の開発などでブランド力を高め、さらなる地産地消につなげていく考えだ。
かながわブランドとは、組織的な生産体制に基づき、品質、生産量、供給体制の向上、安定を目指す県内産農林水産物とその加工品を指す。1992年に制度化され、97年から現在まで同振興協議会の登録制度として運営。今年3月時点での登録は73品目127品あるが、牛乳としては初となる。
「湘南ちがさきMILK」の開発は、茅ヶ崎市を通じて市内の酪農家とアイスクリーム店・プレンティーズ社長の長谷川裕さんが知り合ったことをきっかけに、2年前にスタートした。完成品が昨年、プレンティーズの店舗などで販売されるのと同時に、県に登録を申請していた。県の関係者によると、登録を認定する評議会でも高い評価を得たという。
低温殺菌ノンホモ牛乳のため、生乳により近い、搾りたての風味が味わえるのが特徴。集乳の翌日には店舗で販売されるなど新鮮さも魅力だ。現在、この牛乳を使ってアイスクリーム、飲むヨーグルト、モッツアレラチーズなどが商品化。「プレンティーズミルク&チーズファクトリー」(みずき3の1の6)や市内スーパー(スーパーたまや、マックスバリュ エクスプレスの一部)で販売している。
長谷川さんは「地域発のブランドとして全国で販売することができれば、酪農家さんにとっても励みになる。ぜひ地域の皆さんにも飲んでもらいこの牛乳を育ててほしい」と話す。
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