茅ヶ崎市は8月21日、視察研修としてベトナム訪日団を受け入れ、市内各所を紹介した。
国際協力機構(JICA)が主宰する「地方都市の若手リーダーに対する研修プロジェクト」の一環で、日越共同声明に基づくODA(政府開発援助)の取り組みとして実施。日本の地方都市を視察し、自国の自治体運営に生かすことを目的に、ベトナム地方都市の首長、議長などの幹部ら16人が参加した。
初めに茅ヶ崎市役所で講義を実施。市の特徴や成り立ち、文化のほか、抱えている少子高齢化などの課題について職員が紹介し質問に答えた。
視察では、浜見平団地や複合施設・ハマミーナなどを見学。団地の運営、管理への質問が上がったほか、図書館や生鮮野菜販売店などに興味を持つ団員もいた。施設内の交流スペース・まちスポ茅ヶ崎のメンバーも加わり、周辺を案内しながら町づくりについて説明した。
続いて訪問したアルバック本社では、グラウンドの開放や、災害時に社屋を緊急避難場所として提供したことなど、これまでの地域貢献活動を紹介。工場も見学して回り、団員からは製品への質問が上がった。
視察を受け、佐藤光市長は「この機会を通じてベトナムの市、町とさらに友好な関係を築き、今後につなげていければ」と展望。訪日団の団長を務めた、グエン・チ・タイさんは「民間と共同でできる取り組みのヒントや課題などを知ることができた。茅ヶ崎のさまざまな取り組みを吸収し、ベトナムのそれぞれの地方でぜひ生かしていきたい」と感謝を示した。
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