2028年のロサンゼルスオリンピックを目指すスケートボーダーが茅ヶ崎にいる。猪又湊哉(そうや)さん(14・松林中3年生)だ。目標とする「五輪でのメダル」に向けて、国内外を飛び回っている。
猪又さんがスケートボードを始めたのは小1の夏休み。鵠沼海浜公園スケートパークで行われた体験会に参加し「周りにいた選手たちがかっこよく見えた」とすぐに夢中になった。
「練習している間は、ほかのことを何も考えられなくなるぐらい集中している」と猪又さん。「難しい技が決まったら、みんなで一緒に喜びあえるのがスケートボードのいいところ」と周囲の応援も力にめきめきと実力を伸ばしていった。
小6で出場した全日本スケートボード選手権大会・男子パーク(お椀を組み合わせたようなコースで行う競技)で2位に。その後、強化選手に指定され、2022年以降、数々の国際大会に出場している。
武器は高いジャンプから繰り出す多彩な技。今年6月には、アメリカで開催されたストリートスポーツの祭典「エックスゲームズ」への出場を果たした。五輪種目ではないものの「バート」(最上部が垂直な半円の構造物で技を競う)のベストトリックで2位に入る快挙を達成。本場の空気に触れたことも刺激になったようで「アメリカはパークが多く、競技を楽しんでいる人もたくさんいた。日本でもっとスケートボードを盛り上げたい」と話す。
4年後へ照準
間もなく「ロス五輪」に向けた戦いが始まる。まずは10月に行われる全日本選手権で上位に入って国際大会に出場し、世界ランクを上げることが重要になるという。
「一生スケートボードをやっていたい。将来はアメリカに自分のパークを作ることが夢。そのためにもオリンピックでメダルを取りたい」と話している。
大会結果などは自身のインスタグラム(soya_inomata)で発信中。また9月20日(金)には、茅ヶ崎FM(89・2MHz)で茅ヶ崎市の提供で放送中の「#ちがすき」(午後0時30分から1時)に出演する。
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