「第46回神奈川県中学校男子駅伝大会」が11月2日、横浜八景島・海の公園周回コースで開催され、茅ヶ崎第一中学校が初優勝を果たした。今回の結果で、12月に行われる関東大会、全国大会への切符も手にした。
強い雨が打ち付けるなか開催された同大会。顧問の水間拓実教諭が「カギだった」と振り返るのが1区だ。各校のエース級がそろうなか起用されたのは鶴味晋人さん(2年)。「倒れてもいいので、一つでも上の順位でつなごうと思った」と積極的なレース運びで3000mの自己記録を10秒以上も短縮する快走を見せ、15位でタスキをつないだ。
続く2区の簑島颯佑さん(3年)は「鶴味君が想像以上にいい順位で来てくれて『いける』と感じた」。今年1500mで全国大会にも出場した力をいかんなく発揮し、区間2位の走りで5位にまで順位を上げる。
さらに3区では萩原善さん(3年)が1位と10秒差の3位に。「最後に疲れが出て抜かれたことが反省点」と悔しがるが、夏までバスケットボール部に所属するなど陸上歴は浅く、ポテンシャルの高さを見せた。
チームのムードメーカー4区の黒田晴暉さん(3年)は「あと2人抜けば全国。やってやろうと気合が入った」。ただレース運びは冷静で、1位と1秒差の2位で5区の三科春太さん(2年)にタスキを渡した。
三科さんは「後ろには心強い先輩がいる。先頭から離されなければ大丈夫だと思っていた」と2位をキープしたままアンカー6区の林蒼介さん(3年)へ。
「優勝してゴールテープを切るときのポーズも考えていた」という林さんは、1000m付近で先頭に躍り出るとそのまま独走。2位に30秒近い差をつける54分57秒で、初の栄冠に輝いた。
「部活以外の自主練にも取り組むなど自分たちで考え、行動できる生徒たちばかり。突出した選手がいなくても勝てた要因では」と水間教諭。関東大会は12月1日に山梨県で、全国大会は12月15日に滋賀県で開催される。「自分たちはチャレンジャー。思い切って力を出し切りたい」(黒田さん)、「まだまだタイムを縮められる。全員がもっと頑張って上に行きたい」(林さん)と初出場、初入賞を目指す。
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