茅ケ崎北陵高校が創立60周年を迎え15日、茅ヶ崎市民文化会館で記念式典を開催した。
式典には同校OBや近隣高校、神奈川県の関係者ら来賓が祝福に駆けつけ、盛大に執り行われた。布施和久校長は式辞で、「皆さんは北陵生としてのプライドを持って頑張ってくれている、ありがとう」と生徒に感謝の意を示し、「次の10年に向けてこれからの新しい北陵をつくるため、ぜひさまざまなチャレンジをして社会に貢献できるように成長していこう」と呼び掛けた。
生徒代表として登壇した生徒会長の高杉康太さん(1年)は「先輩たちの活躍によって培われた伝統、校風を守っていかなければならない」と決意をにじませ、「これからも目標を持って、皆で努力していく。支えてくださる多くの方に感謝し、これからもご指導いただきたい」と話すと、会場は大きな拍手に包まれた。
式典後は同校卒業生で、絵本作家・イラストレーターのヨシタケシンスケさんの講演のほか、英語部、吹奏楽部、ダンス部による活動発表を実施。生徒が制作した60周年記念マスコットキャラクターの「ほくわん」も紹介された。
同校は全日制普通科の高校として1964(昭和39)年に創立し、これまで約1万8000人を超える卒業生を輩出。中には、日本で5人目の宇宙飛行士を務めた野口聡一さん(18回生卒業)らがいる。2002年には校舎の建て替え計画に伴う調査で、高座郡の役所「高座郡衙」跡が発掘され、06年から近隣の民有地に立てた仮設校舎を使用している。
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