環境貢献賞を受賞した「さむかわエコネット自然環境部会」の部会長を務める 及川 和彦さん 倉見在住 54歳
貴重な自然 この手で守る
○…『さむかわエコネット自然環境部会』の活動が評価され、昨年11月にソロプチミスト日本財団の環境貢献賞を受賞した。この栄誉を称え、1月17日には地元の国際ソロプチミスト寒川からクラブ賞の贈呈も予定されている。「環境貢献賞をいただいたことは正直みんなで驚きました」と話す。昨年4月から同部会の部会長を務めている。
○…今回評価されたのは、同部会が行ってきた目久尻川を中心としたクリーン作戦。さむかわエコネットの前身『寒川町環境町民会議』の設立(2005年)当初からの継続事業で、会員に加え町民からの参加を募り、毎月第3土曜日にゴミ拾いを行っている。また年2回、会員による草刈りや水質調査、周辺の植生植物や動物の調査なども実施。特にゴミ拾いは「最初は拾いきれないほどでしたが、年々減ってきています。効果は出ている」と活動に対する誇りをのぞかせる。
○…寒川町には1997年に引っ越してきた。宮城県出身で、就職とともに上京。仕事で関東圏を転々としていたが、寒川の自然に惹かれて住み始めたという。「当時は寒川に残る貴重な自然を守りたいと思っても、保護団体などはほとんどなかった。そんな時、環境町民会議を立ち上げるというのですぐ参加を決めました」。平日は仕事があるため、自身が部会長になってからは、会員の協力を得て土日中心の活動に移行している。クリーン作戦など成果が出ればやりがいもある。また調査などで見たこともない光景や新しい発見に出会った時は「自然の濃いエネルギーを感じる」と楽しそうに目を輝かせる。
○…趣味は野菜作り。町の畑を借りて、大根などの根菜類を育てている。長男長女はすでに独立し、現在は妻と中学2年生の娘と3人暮らし。実は娘も同部会の最年少会員だ。「最近は部活などで出られない日もありますが、一緒に活動出来るのは励みになりますね」。父親の顔で笑った。