科学をテーマとしたイベント・教室の推進に尽力する 山本 博司さん 宮山在住 55歳
理科の楽しさ寒川から
○…8月4日に初開催する「さむかわサイエンスフェスティバル」やプチロボ寒川大会、子ども科学少年団の設立など、町内で科学をテーマとしたイベントが増えてきている。その仕掛け人がこの御仁。寒川小学校の教頭を務め、学校内のみならず、町民センターを中心に子どもたちへ科学の楽しさを伝えている。
○…子どもの頃は自分で作ったプラモデルをリモコンで動かすのが好きだった。その仕組みへの興味をきっかけに科学分野の道へ。教師に恵まれたこともあり「理科の先生になろう」と東京理科大学に進学。寒川中、寒川東中、旭が丘中を経て、タイのバンコク日本人学校で教鞭を振るったことも。「3年いましたが、多くの先生と出会い、日本にはエネルギーを持って戻ってくることができました」と当時を振り返る。2008年に県立青少年センター科学部に異動になり、ここで「理科の楽しさを伝えられる先生を育てたい」と教員研修などにも力を入れた。
○…寒川小の教頭として赴任したのは昨年4月。これまで培ってきたノウハウや人脈を使って、生命の星・地球博物館などに児童を連れて行き、様々な体験をさせている。「博物館では表に出ていない収蔵物も見せてもらったりしました。子どもたちの反応もずいぶん違います」と笑顔で話す。寒川町では教育振興基本計画の中で『よく学びよく遊びよく生きる』をグランドデザインに掲げているが「スポーツや文化に興味関心を持って町外に出ることも『よく遊び』にあたると思う。外に出て、視野を広げることが『よく学び』『よく生きる』にも繋がる」
○…趣味はゴルフや音楽。先生仲間でバンドを組んでおり、文化祭に出ることも。ちなみに担当はドラムだとか。科学イベントは今後も学校や公民館と連携しながら提案していく予定だ。「子どもたちには自由な発想を広げていって欲しい」。寒川から理科の楽しさを発信していく。