薬物乱用防止に全力 青少年環境浄化推進協が
違法ドラッグによる交通事故などの増加が社会問題となっているが、寒川町青少年環境浄化推進協議会(坂元誠一会長)では、地域の子どもたちを薬物から守ろうと積極的な活動を続けている。9月6日には文化祭で賑わう寒川高校で、薬物乱用防止啓発キャラバンカーを使った活動を行った。
ボディサイドの「ダメ。ゼッタイ。」の赤文字が目を引くキャラバンカーは、公益財団法人麻薬・覚せい剤乱用防止センターが関東甲信越に巡回・派遣しているもの。派遣要請が各地から相次いでいるため、希望日に呼ぶのが非常に難しいという。
車内には、薬物乱用が心や身体に与える危害の解説や写真のパネル、乱用されている薬物の標本、薬物乱用の危険を解説する映像、薬物乱用に関してクイズ形式で学習できるパソコンシステムなどを搭載。子どもから大人まで、薬物乱用の恐ろしさを体感的に学習できるようになっている。
運転手として年間100地域を巡回している秋葉敏幸さんは「薬物は子どもたちに触らせないことが大事。湘南エリアも薬物と無縁ではありません」と話していた。当日は文化祭ということもあり、浴衣姿で利用する生徒の姿も見られた。
地域の目で啓発
同協議会は、青少年を取り巻く環境の健全化を目的に、3年前に創立30周年を迎えた。活動はすべてボランティアで、かつては風俗業者の貼り紙や捨て看板の撤去、駅前ではおなじみとなった有害図書の回収を主に行っていたが、時代の変遷とともに薬物乱用防止に力を入れることになった。
活動の方針は「脱法ドラッグを取り締まるわけではない」ということ。地域の子どもたちに「ぜったい買わせない!」「ぜったい使わせない!」という啓発活動を行っている。同協議会では「子どもたちが深入りせず、いつでも止められると安易に考えていたら大きな間違い。依存性、習慣性は想像以上に強烈です。自分の意思などこっぱみじんに粉砕してしまいます。だからこそ、決して脱法ドラッグを許すわけにはいきません」と話している。
![]() 啓発カーの車内
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