新人3氏の争いとなった神奈川県議会議員選挙は4月12日に投開票され、寒川町選挙区では山本哲氏(45・自民党)が初当選を果たした。本紙では、当日の開票所の様子をレポートする。
4月3日の告示から熱い戦いを繰り広げてきた県議選も、いよいよ運命の日を迎えた。週中水曜日には最高気温が6〜7度という花冷えの日もあったが、投票日当日はまずまずの天気に。しかし、開票が始まった午後9時過ぎには急激に冷え込み、体育館の壁際に用意された観覧席ではダウンジャケットを着込む人の姿も。椅子の上に立って双眼鏡で覗き込む人、隣の人とひたすら会話する人、ケータイで小まめに連絡を取る人、思い思いにそのときを待つ。開票に優劣がつく、その瞬間を。
寒川町選挙管理委員会から事前に発表されていたのは、1回目の速報を午後10時に行い、その後30分ごとに発表を続けていくというもの。ホームページなどでの速報が行われないので、ここ開票所でしか情報を得られない。
1回目の速報の時間となったが、ここで差が開くとは考えづらく、3陣営ともに500票ずつの発表に。
午後10時30分、2回目の速報で動きがあった。山本・山上氏が3500票に対し、三堀氏が2100票に止まり、事実上の脱落。ここで2氏に絞られる。
そして午後11時。緊張が走る。最初に山本氏が6500票と告げられると、最後に山上氏の名前が呼ばれた瞬間、会場全体が息を飲む。そして、「6100票」。この瞬間、会場ではなぜか声も上がらなかった。全てを悟ったかのように静かに人の波が消えていく。
その10分後、山本氏の選挙事務所では、当選のあいさつが始まった。【中面で人物風土記】
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