師走を迎え、寒川町の代表的な花・シクラメンの出荷が繁忙期となり、いよいよ本番となった。
その華やかさから贈答用などで不動の人気を誇り、寒川町温室組合鉢物部会に所属する5軒の農家では急ピッチでの作業に追われているが、「今年は何といっても日照不足による影響が大きかった」と取材に訪れた根岸農園(宮山3778)では話す。例年なら11月の中旬に出荷の時期を迎えるが、今年は12月に入って、いよいよ本格化。花は遅れ気味で、同園では取材中「まいった」の言葉が何度も繰り返される。特に9月は度重なる台風の襲来、10・11月には秋とは思えないような異常低温に見舞われたことは記憶に新しい。「植物は人間と違って衣服で調節することができない。低温から翌日20度を超える暑さになると、一時的に元気がなくなってしまう」と状況を説明する。
それでも、この時期の出荷にきっちり合わせてくるのがプロの仕事。「品種によっては早かったものもある。全体的に仕上がりは悪くないですよ」と胸を張る。品種も例年通り各種揃っており、温室は華やかさを増してきた。
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