正月の風物詩となった寒川神社(寒川町宮山3916)の迎春ねぶたが12月20日(火)、神門に取り付けられ、点灯式が行われる。今回作成されたのは「稲羽の素菟(いなばのしろうさぎ)」
毎年干支をテーマに作成されてきた迎春ねぶたも、4年前に干支が一巡。2013年から、古事記の編纂1300年にちなみ、テーマを古事記の「神話」へ変更した。
今回は「稲羽の素菟(いなばのしろうさぎ)」の話をモチーフに。「人を騙せばやがて自分もだまされる痛い目に会う」と「不遇の中でも真面目でいれば報われる」という教訓を示すこの神話のように、参拝者も真面目にコツコツと生き、報われ幸せをつかんでもらいたい、との願いが込められている。ねぶた製作者は青森ねぶた師の北村蓮明師。
元日0時本点灯
ねぶたは横幅9m、高さ2・6m、奥行1・7m。使用される電球の数は約300球となっている。神門への取り付けが行われる20日には、午後4時頃から点灯式が行われ、ねぶた囃子が奉納される予定。20日は試験点灯となり、本点灯は2017年1月1日の午前0時から。正月三が日は夜通し、4日からは日没から午後10時、2月3日(金)まで点灯される。
交通規制
また、12月31日(土)午後10時から2017年1月3日(火)午後5時までは、寒川神社の周辺道路で交通規制が行われる=案内図。毎年、寒川神社には正月三が日だけで約30万人もの初詣客が訪れており、バスや電車などの公共交通機関の利用を呼びかけている。圏央道のさがみ縦貫道路線が全面開通したことから、かなりの人出が予想される。
問い合わせは町防災安全課【電話】0467・74・1111へ。