意見広告・議会報告
西部総合職業技術校(かなテクカレッジ西部)を視察 県政報告【9】 県政から寒川町につなぐ 神奈川県議会議員 山本 哲
県は「第10次神奈川県職業能力開発計画」に基づき、人口減少や産業構造の変化、技術革新など職業能力開発を取り巻く環境の変化に対応した施策を総合的かつ計画的に推進し、産業人材の育成に努めるとしています。
神奈川県には東部地区と西部地区に県立職業技術校を設置し、平成25年度より2校体制で職業能力開発を行っています。東部総合職業技術校(かなテクカレッジ東部)と西部総合職業技術校(かなテクカレッジ西部)であります。先般、職業訓練生就職対策及び産業人材の育成の観点から西部総合職業技術校へ視察に伺ったのでご紹介したいと思います。
企業ニーズを踏まえた多彩な訓練コース
西部総合職業技術校は平成25年に県西部地区にある4つの県立職業技術校を再編統合して、各分野での訓練を1校で実施する大規模総合型の訓練校として秦野に開校されました。建物もまだ新しくデザイン感のある校舎です。西部技術校では工業技術・建築技術・社会サービスの3つ分野に分かれ15のコースが用意され、即戦力として企業で活躍していくために必要な専門知識や技能を効率的に習得できるカリキュラムと環境が用意されています。また様々な資格取得にも対応。各分野とともに多様なコースが設定されているので、自分の目的、適性にあったコースが選べます(東部・西部の2校では全24コース)。
女性割合が24・1%子育て家庭優先枠も
また、技術校生の募集定員は東部技術校、西部技術校あわせて1020人、うち女性は平成27年度実績で24・1%を占めています。入校するには学力検査(国語・数学)、面接(知識技術の習得意欲、就職意欲、職業開発の必要性等)の総合評価による入校選考が行われます。また、入校選考には「子育て家庭優先枠」や「若年者職業能力形成支援枠」、「高校推薦枠」等の用意もあり配慮がされています。入校倍率はコースによって異なりますが、概ね1・4倍ほどです。
また、就職専門スタッフとして「求人開拓推進員」が配置され、企業訪問や就職先を開拓すると共に、就職相談や職業紹介ほか求人企業とのマッチングや必要に応じて企業訪問に同行するなど、不安の多い技術校生の就職までのプロセスを各コースの指導員と連携しながらサポートしています。また、修了後も一年間サポートを受けることができ、平成27年度修了生の就職率は約95%と高く、設備が整い、環境の良さが際立った西部総合職業技術校であります。県では引き続き技術校生の修了後の就職形態を調査すると共に、企業ニーズに対応した訓練環境の整備を進めるとされています。
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