意見広告・議会報告
神奈川障害者職業能力開発校を視察 県政報告【10】 県政から寒川町につなぐ 神奈川県議会議員 山本 哲
2月13日から3月24日まで行われた平成29年第1回定例会産業労働常任委員会で質疑を行いましたのでご報告いたします。質疑項目は以下になります。
【1】生涯現役社会の実現に向けた取組みについて 【2】神奈川歴史観光振興事業について 【3】広域での周遊ルート(体験ツアー)について【4】外国人観光客受入れ環境施設整備事業費補助について 【5】ふるさと納税に係る返礼区分の増設について 【6】セレクト神奈川100の誘致実績について 【7】小規模企業販路開拓支援事業費について 【8】がんばる中小企業発信事業費について 【9】県内中小企業の海外展開支援について 【10】海外駐在員について 【11】ZEBの導入促進について 【12】職業訓練生就職対策費について 【13】障害者職業能力開発事業費について 【14】技能尊重対策事業費について
そのうち障害者職業能力開発事業費について 現地視察を行いましたのでご紹介いたします
昨年12月神奈川労働局が発表した「平成28年障害者雇用状況の集計結果」によれば雇用障害者数、実雇用率ともに過去最高を更新したものの、法定雇用率の2・0%には届いていない状況にあります。平成29年度当初予算(案)に「障害者職業能力開発事業費」として、予算額2億2977万円が計上。本県には、障害者の方が障害の程度や適正に合った職業人として自立できるよう、必要な技術・技能を習得訓練する、国立県営の神奈川障害者職業能力開発校(以降、能力開発校)が相模原市南区に設置されています。能力開発校では、機械系・電子情報計・印刷系・オフィスビジネス系・実務作業系と5つ分野に分かれ8コース用意されています。また、校舎の他に敷地内には体育館やグランドも設置され、寮も併設されています。訓練生の募集状況は平成28度実績で、募集定員130人に対して応募者が155人。全体の平均応募倍率が1・2倍。就職率は、修了時点では76・9%で、修了3ヵ月後では82・6%。
能力開発校では訓練生の就職に向けて、ハローワークと連携し求人による職業紹介や、各地区で開催されている障害者就職面接会への参加。また、コースにより保護者を交えた就職相談や、事前に就労体験をする機会を設ける等対応。この他に企業と訓練生とのマッチングを行う「校内企業説明会」を開催。また、職場定着の支援として、訓練修了後1年目は就職した修了生全員に対して、専門員が職場を訪問する等して勤務状況を確認すると共に本人との面談や助言等を行い、必要に応じて企業のご担当者の方との面談を実施。2年目以降は本人や保護者からの申し出、或いは就職した企業からの要請により、訓練修了後3年までを目途に支援を行います。また、年に一度、終了後3年までの修了生を能力開発校に招き「修了生の集い」を開催。「修了生の集い」では、近況報告や意見交換等が行われ、修了生や職員と久しぶりに顔を合わす機会として好評とのこと。また、個別に相談を希望する修了生に対しては個別相談を行っています。
それぞれの様態に応じた職業能力開発を行い、必要な技術や技能を身に付け職業人として自立した生活を送っていくためには、職業訓練を受けた後も切れ目無く支援していくことが重要です。今後も障害を持つ方が安心して充実した職業生活が送れる様、関係機関と連携して様々な支援に取組んで行くよう要望しました。
これからも議会での活動等を町民の皆様に出来る限り詳しくお伝えして参りたいと思います。
|
|
|
|
|
|