横浜市で開かれた2017神奈川県洋菓子協会作品展で、宮山の(有)ラメール洋菓子店(大関博之代表取締役社長)から、昨年に引き続き今年も3人が入賞を果たした。若きパティシエが持てる力を存分に発揮した。
第1部1類マジパン仕上げで銀賞を獲得した増田亮太さんは、13年目で初めての入賞に嬉しさを隠せない様子。作品はクリスマスをイメージしたもので、マジパンの素材を活かした作品に仕上げようと丁寧に作業を進め、緑色のツリーなど細かい作り込み部分を根気強く完成させた。
第1部2類バタークリーム仕上げで銅賞を獲得した武田和美さんは、全体的に淡いピンクの仕上げで、細かく作り込まれたバラの花が添えられた。よく見ると表面に白いレースがかけられているように見え、とても上品なイメージ。「チョコレートのパイピングが歪んでしまったのが残念」と話す。
第8ディスプレイ部門で銀賞を獲得した鈴木麻菜美さんは、ハロウィンをイメージした賑やかで楽しい作品に仕上げた。バックのステンドグラスは絵具で描かれており、なかなかイメージ通りに仕上がらず、時間がかかったという。「もう少し時間をかけて丁寧に仕上げたかった」と話すが、3人ともに通常の業務を行いながら、空き時間を利用して作り上げている。
武田さんと鈴木さんは、昨年はそれぞれ同部門で金賞を獲得しただけに、悔しさをにじませたが、表情は晴れ晴れとしていた。