神奈川県が2025年度の開通をめざし、相模川沿いで整備を進めている県道409号・相模川自転車道(さがみグリーンライン)の寒川町区間で今年度、着工が予定されている。すでに海老名市内で一部が開通していて寒川町での供用開始にも期待が膨らみそうだ。
さがみグリーンラインは、相模川左岸の堤防に沿って県が整備する幅約4メートルの自転車道路。起点は圏央道「圏央厚木IC(インターチェンジ)」北側の厚木市関口(相模川右岸)で、座間と厚木を結ぶ座架依橋を渡り、自転車と歩行者用の道路として整備される。
座間から海老名、寒川を経て、湘南銀河大橋から右岸へ渡り湘南大橋に至る総延長約21キロメートルのルートで、主要道路に自転信号や交差点はない。
全体のうち圏央道に並行して整備する海老名市と寒川町の約10キロメートルを「先行整備区間」と定め、順次整備が進められている。
市境900m
寒川町の整備区間では昨年初めて、海老名市境の倉見で約500メートルの設計が完了。県道路整備課によると19年度は同区間で初めて工事に着手する。完成時期は未定だが年度内には供用が開始される見通しだ。
19年度はさらに、海老名市中野公園南側の未整備区間300メートルと、戸沢橋付近の300メートルを除く倉見までの約400メートルでも着工される。今年度末には市境に約900メートルの道路が完成する予定だ。
先行整備される目久尻川との合流付近までの整備時期は未定だが「(河川を管理する)国や新幹線を運行するJRなど関係機関との課題を整理して調整を進め対応可能な部分から随時整備を進めていきたい」(同課)としている。
歓迎の声
この道路整備では18年度に初めて、海老名運動公園入口付近から中野公園入口付近までの約2・6キロメートルが完成した。川の向こうに大山や丹沢、富士山を望め、自動車を心配せずにサイクリングやウォーキング、ランニングなどを楽しめるとして好評という。
町の関係者も「海老名市側の様子を見ると、寒川でも早く完成してほしいと感じる」「今回の着工で今後の整備にはずみがつけば嬉しい」などと歓迎する声がある。
寒川4・2Km
先行整備区間10キロメートルは、海老名市5・8キロメートルと寒川町4・2キロメートル。
海老名市の残りは3・2キロメートルで寒川町の4・2キロメートルと合わせた7・4キロメートルが今後も順次整備されることになる。
緑地整備も
さがみグリーンラインの整備に関連して寒川町には田端と一之宮に合わせて約1・8ヘクタールの緑地を整備する計画もある。この緑地は1999年に都市計画決定されて以来、整備への具体的な検討はされていないが、西側の景観や相模川の自然環境を活かした休息地などの整備が期待される。
ただ、この緑地は先行整備区間よりも南側にあるため、具体的な動きは当面先になりそうだ。
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