5月8日に滋賀県大津市で起きた軽乗用車が保育園児13人(2歳児クラス)と保育士3人の列に突っ込み、園児2人が死亡、13人が重軽傷を負った事故を受けて、寒川町は10日、町内の保育所など7園に対して園児の安全確保に関する注意喚起を促した。
寒川町内には保育所4園、認定こども園1園、小規模保育事業1園、家庭的保育事業1園の7園の民間保育施設があり、0歳児から就学前までの726人が通園している。
園庭のあるなしに関わらず、社会道徳、交通ルールの勉強などを目的に、各園で散歩が実施されている。園毎に園外保育のマニュアルがあり、毎年更新しているが、事故の重大性から、園児の外出時に車の往来が激しい交差点を避けるなど、散歩ルートの見直しを改めて呼び掛けた。
園児211人が通う社会福祉法人恩賜財団神奈川県同胞援護会「さむかわ保育園」(佐藤さなえ園長)では、災害時の避難なども想定し、週1回800m以内の範囲で1時間程度の散歩を実施しているが、事故報道の翌日朝に職員会議を開き、散歩ルートやマニュアルの見直しを始めた。
佐藤園長は「どんなに配慮しても1、2カ所危険な箇所がある。横断歩道の渡り方などさらに工夫するとともに、園内研修も充実させていきたい。事故はとても他人事ではない」と話している。マニュアルは夏頃までに改定し、町とも共有していくという。
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