中央公園にあるBMXコース「パンプトラック」がきょう、1周年を迎えた。うねるような2種のコースはBMXが東京五輪の種目になることや、地元出身・畠山紗英選手(寒川出身)の国際大会での活躍にもちなみ、スポーツ推進の一環で設置された。自治体の常設としては全国初として記者発表し注目を集めた。
町はストリートスポーツを移住・定住促進戦略の一翼としており、4月には世界大会「アークリーグ」を招致した事も記憶に新しい。報道による宣伝効果は「広告換算で2億円以上」(町担当課)という。再選を果たした木村町長は3期目の所信表明で「ストリートスポーツの聖地化」を掲げており、担当課は次回開催を目指して関係者と調整を続けている。
行政主導で大会誘致や施設整備は進んだが、ストリートスポーツに関する町内の気運はどうだろう。パンプトラックに限って言えば、利用数は町外からを中心に延べ4千人を超えたものの、町内の利用者登録は224人にとどまる。世界大会の盛り上がりを一過性にしないためにも、町内の小中高校や企業・団体等に対して協力をあおぎ、クラブ活動や福利厚生に取り入れてもらう等の働きかけが不可欠といえる。車両の購入補助なども検討してほしい。
町民参画を促すうえで重要なのが、ストリートスポーツと無縁に見える中・高年齢層の取り込みだ。BMXの正しい乗り方とコツを覚えれば十分楽しめるし、現に60歳代の利用者もいるという。接点が増えるだけで世代間交流につながるかもしれない。木村町長みずからBMXに乗り、メディア取材を受けるだけでも啓発効果大と思うのだがいかだだろう。
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