神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
寒川版 公開:2021年11月5日 エリアトップへ

会社員が神輿建造

文化

公開:2021年11月5日

  • X
  • LINE
  • hatena
制作記録はホームページ「定年どっこい」検索を
制作記録はホームページ「定年どっこい」検索を

岡田の山崎さん 10年かけた力作

「100年残るものを作ろう」--岡田の会社員・山崎賢治さん(64)が10年かけて作り続けてきた神輿が完成し、この秋、菅谷神社でお払いを受け、関係者によって担がれた。

 大きさは一般的な神輿の半分ほどで、4面を埋め尽くす彫刻の数々や金箔仕上げなども山崎さんが一人で手掛けた。

 以前に仏師について2年学び彫像を作った経験はあったが、神輿づくりは独学だった。寺社建築の書籍を研究し、県内各地の祭りに足を運んで150基以上の神輿を調査。その中でも浜降祭の由来に関わるとも言われる菅谷神社の天保神輿や、寒川神社の神輿などの意匠を取り入れた。

 制作は出勤前の早朝や休日に集中して行い、作業台には数十本の彫刻刀や鑿(のみ)が収まっている。納得がいくまで彫り直し、屋根の下に組まれた「升組」の部品は千個を作った中から選りすぐった。滑らかな黒い屋根は、漆を塗っては磨く作業を繰り返した。鳳凰は木を彫ったオリジナルの原型を作り、鋳造を依頼した。木材は乾燥で変形するため苦労もあった。「塗り工程で台輪(一番下の部分)にひび割れが出た時は、心が折れそうになりました」。

 3歳の頃に肩車されて見た宮入りの光景が記憶にあり、中学生の頃から浜降祭などで担いでいる。歳を重ねるごとに「神輿は地域の宝」という思いが強まり、神輿作りの原動力につながった。「地域への恩返しになれば」。今は別の神輿の部品を彫っており、別ジャンルの構想も。作業は終わりそうにない。

作業場で神輿の部品を彫る山崎さん
作業場で神輿の部品を彫る山崎さん

寒川版のトップニュース最新6

電子書籍 導入は16自治体

本紙独自県内調査

電子書籍 導入は16自治体

蔵書数、利用数に課題も

6月21日

BMXでパリ五輪内定

寒川町出身畠山紗英選手

BMXでパリ五輪内定

「100%の実力を出したい」

6月21日

県予選優勝し全国へ

全日本小学生ソフトテニス大会

県予選優勝し全国へ

寒川小6年・三枝由空さん

6月7日

7.9億円を追加計上

寒川町補正予算

7.9億円を追加計上

定額減税関連予算など

6月7日

寒川球児、県優勝に貢献

寒川球児、県優勝に貢献

武相高校の大久保・三上2選手

5月24日

帯状疱疹予防接種に助成

寒川町

帯状疱疹予防接種に助成

6月1日から、50歳以上対象

5月24日

あっとほーむデスク

  • 2月18日0:00更新

  • 2月4日0:00更新

  • 1月21日0:00更新

寒川版のあっとほーむデスク一覧へ

バックナンバー最新号:2024年6月21日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook