秋晴れの新宿の公園で、宮山在住の会社員・関根玄太さん(23)が、土埃を上げてボールの奪い合いを繰り広げていた。バスケットボールのようだが箒(ほうき)に見立てた棒にまたがっている。映画『ハリー・ポッター』シリーズから生まれたスポーツ「クィディッチ」だ。
15年ほど前に米国で考案され、今では40カ国に広がり、世界大会まで開かれている。関根さんは夏に観た東京五輪に触発され「日本代表が目指せるスポーツを」とネットで探すうちに、クィディッチに出合った。ハリー・ポッターシリーズの大ファンだったこともあり「何だこれは」と衝撃を受けた。9月に入ったチームは、日本代表選手が3人所属する「KATAYABURIクィディッチ東京」。神奈川にはチームがなく、今も都内に通う日々だ。
試合にも出場しており、男女混合の7人チームで戦う。棒にまたがった状態でフィールドを全力疾走し、タックルしたり、片手でボールを投げる。どんなに高くジャンプしても、棒を落としては(箒から落ちては)だめ。映画のように空を飛べるわけではなく、逆にラグビーのような迫力がある。関根さんはサッカーやバレーボールの経験者だが、まったく新しい感覚らしい。「とにかくスリルのある競技です。いつか地元寒川でも」と息を切らせていた。
![]() 3つあるリングにボールを入れれば得点
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